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変わり果てた同級生・・・それは

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2022年10月7日

なんだか朝晩気温が下がって少し寒さを感じるようになったっすね。

こういう時に風邪とかひきやすいい。気をつけねば。

こんな寒さを感じる日に起きた話。

いつやったやろ?15年?20年くらい前か。

その日は分厚い雨雲で朝なのに暗くて寒い日やった。

朝、店のシャッターを開ける。

雨が静かに降り続いてたので傘立てを出し、その日の仕事の準備をしてたら自動ドアの開く音。

「ん?」普通ならお客さん入って来られた時にすぐセンサーでピンポンが鳴るのにおかしいな・・。

様子を見に店先に出ると自動ドア前に黒っぽいヤッケ上下を着た大柄な男。ずぶ濡れ。

変な間があってゆっくり店に入ってきた。

「いらっしゃいま・・・っ!  あれっ?〇〇〇?」

顔見てすぐわかった。小・中と同級やった〇〇〇。間違いない。

とは言ったものの、ちょっと警戒。様子がなんだか変。ガタガタ震えてる。

「・・・・」

聞き取れない。小声にもなってないレベルの声。

「え?何?」

「・・・食べ物」

「は?」

「・・・なにか・・・食べ物・・」

「???食べ物やなくて、おまえ〇〇〇やろ?俺や。わかるやろ?」

「?」

「いやいやいや!嘘やん。忘れたんか?オレや。敬三や。おまえ〇〇〇やろ。え、なんで?わからへんの?」

「・・・??」キョトンとされる。焦るボク。もう一度「わからんか?ケ・イ・ゾ・ウやって!」

ついに向こうが(はっ!)とする。

「え?・・け、けいぞーくん?髙橋・・敬三くん?」」

「っ!?お、そうや、やっとわかったんか!忘れられたんかと思うたわ。どないしたんやお前?」

そして〇〇〇から驚きの一言

「敬三君・・・・変わったね」

あ、そうね・・・・・・ ・・・・・・って うぉいっ!!!

心配させるほど変わったのはオメーだわ(汗)

ナニ人が中学の頃よりだいぶ太ったのをビックリしとんねん(汗)

変わったねってお前やっちゅうねん(汗)

で、とりあえず意思疎通?できたし変なことにはならんやろと

「食い物?腹減っとんか。ちょっと待ってや・・」

しかしここは事務所。あいにく何も無い。上の母屋に行けばあるやろけど朝一でボク一人しかおらず店を無人にするわけにもいかん。

でも変わったとはいえ同級生が困っとる。なにかないか・・・・お茶?コーヒー?うーん(なんか口に入りそうな固形のものを・・・・)

探しまくって見つけた。

冷凍庫にあったなぜか冷凍にしてあるゼリー5個(え?)

「すまん〇〇〇、今死ぬほど探したけど食いモンこれしかないんじゃ。これ持ってけ」

初冬やったと思う、雨に濡れてガタガタ震えて助けを求める同級生にカッチコチに凍ったゼリーを手渡す(鬼か(-_-;))

ゼリーを受け取りのっそのっそと歩いてまた雨に打たれながら去っていった。

なんか申し訳ない気持ち、同級生の頼みに応えられず悔しい気持ち。

変わり果てた同級生。

待て・・・・・・変わり果ててんのはオレか?あいつが見て気付かんフォルムになってもうてるまあるいポンポンのオレなんか?(滝汗)

なんとも奇妙な朝のお話。







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